【プレスリリース】
徳島県板野町に位置する道の駅「いたの」(徳島県板野町)は、
令和6年9月28日(土)、NTN株式会社(本社:大阪市)全面協力のもと、「高付加価値コンテナ(エヌキューブ)」を用いた実証実験を行います。
※一般財団法人日本総合研究所(会長:寺島実郎)が組成した医療・防災産業創生協議会も連携
この実験は、災害時における電力供給や生活支援の機動性を実証するもので、道の駅「いたの」が持つ防災拠点としての役割をさらに強化することを目的としています。
1.防災道の駅「いたの」の役割
国土交通省が選定した全国39か所の「防災道の駅」のひとつである道の駅「いたの」は重要な防災拠点の一つであり、地域住民や利用客に向けた安全・安心なインフラを提供しています。足湯、ドッグラン、EV充電設備に加え、独自の防災ステーションも備え、防災地域情報の発信拠点となるミニFM局『オレンジエフエム(協力:㈱エフエムびざん)』、防災がテーマの参加型子ども向けイベント『防災マルシェ(協力:bosaiクラフト)』、災害時での炊き出しや食事提供の訓練の一環としている防災こども食堂『いたのみらい食堂(協力:㈱さわ)』など、迅速な対応が求められる地域の拠点機能を意識した様々なイベントを実施しています。今回の実証実験は、国土交通省が策定した「道の駅における高付加価値コンテナ活用ガイドライン」に基づき、災害時の対応能力をさらに向上させるための重要なステップと考えています。
2.「高付加価値コンテナ(エヌキューブ)」の移動・設置による防災力強化
NTN株式会社が開発した「エヌキューブ」は、太陽光発電や小型風車を活用した移動型独立電源を備えた「高付加価値コンテナ」であり、災害時に迅速に設置・稼働できる点が特徴です。このコンテナは、電力供給が途絶えた被災地において、携帯電話の充電、照明や電気機器の使用を可能にするだけでなく、浄水装置を搭載することで、清潔な生活用水を提供することも可能です。また、今回の実証実験では、セニアカー(㈱スズキ自販徳島)の充電や自販機(大塚ウェルネスベンディング㈱)の稼働といった日常生活の利便性向上にも焦点を当て、「高付加価値コンテナ(エヌキューブ)」がどのように平常時にも活用できるかを紹介します。
3.実証実験の詳細
9月28日(土)の実証実験では、午前7時から8時にかけて、「高付加価値コンテナ(エヌキューブ)」の移動・設置がデモンストレーションされます。設置後10時から14時は、「高付加価値コンテナ(エヌキューブ)」による再生可能エネルギーを利用した給電や、淡水ろ過装置を接続した水の供給デモンストレーションが行われ、災害時の支援体制がどのように実現されるかを具体的に紹介いたします。さらに、防災クイズや子ども向けイベント(協力:(一社)日本プロ野球選手会)も開催し、地域全体での防災意識の向上を図ります。詳細はNTN株式会社のプレスリリースhttps://n3.ntn.co.jp/news_demo_20240912/ よりご確認お願いします。
4.今後の展望
道の駅「いたの」は、地域防災の拠点として、災害発生時に迅速かつ効果的な支援を提供できる体制づくりを目指しています。今回の実証実験を通じて、NTN株式会社との連携を強化し、「高付加価値コンテナ(エヌキューブ)」をはじめとする最新技術を活用した防災対応力の向上を目指すとともに、平常時における地域社会への貢献もさらに深めていきます。
今後も、防災道の駅としての役割を果たし、地域住民や利用客の安全と安心を守るため、持続可能な防災インフラの整備に取り組んでまいります。